のぼりの心理的効果
人はお買い得感に弱いと言われています。 代表的なのは大安売りという言葉です、大安売りという言葉だけで、 本当にお買い得かどうかのチェックが疎かになることが知られています。
あまり良いことだとは思いませんが、年中、閉店セールをやっているお店がありますが、それと同じである印象を 持ってしまうと、お店の中にあるものがなんでも安く感じてしまうという効果を利用しています。
本当の価値はいくつかのお店の商品と比較してみたり、商品価値そのものを比較してみなければ分かりませんが、 心理的効果があれば価値があると思ってしまうのも事実です。 分かりやすいのは「テレビで取り上げられました」 という写真や、タレントのサインではないでしょうか。
タレントがお店の人と並んで撮った写真や、雑誌で取り上げられた記事、テレビで流れた映像を繰り返し流して いるお店もあります。 多くのお店が、そういう方法で商品やサービスの価値を高めている訳です。
おなじ200円のソフトクリームでも、Aのソフトクリームはタレントが食べた事のあるソフトクリームで、 Bのソフトクリームはただ美味しいソフトクリームであるならば、Aのソフトクリームを食べるほうが、お買い得感が あるわけです。 これはまさに正論で、話のタネになる訳ですから200円のソフトクリームを食べるほうが最初は 良いはずです。 ただ、2回食べる必要はないわけですから、2回目に食べるときにはBのソフトクリームを食べて、 どちらが自分の好みであるかを判断しておくほうがいいでしょう。
1度しか食べるチャンスがないところで食べるソフトクリームならば、間違いなくAのソフトクリームを選ぶはずです。
少なくとも、待ち時間が長くない場合はですが、その価値はあるのです。
夏になるといろいろなところでソフトクリームが売られますが、のぼりのあるお店と、
のぼりのないお店のどちらのソフトクリームを選ぶでしょう。 のぼりでソフトクリームに気付き、のぼりがあるお店
で買うのは心理的効果があるからなのです。