のぼり旗のオリジナル製作ならのぼり印刷.com オリジナルのぼり・旗の激安印刷のことなら何でもご相談ください!

大漁旗のご紹介|鮮やかでインパクトのある絵柄が特徴

大漁旗のご紹介

大漁旗は港で待つ家族や仲間たちに豊漁を知らせるために船に掲げられたものです。そもそも大漁旗はいつ頃からどのような目的で使われるようになったのでしょうか。この記事では大漁旗の由来や絵柄、使われやすい場面などについて詳しく説明しています。

大漁旗の由来

大漁旗(たいりょうばた)とは、漁に出た漁船が大漁だったときに船の船尾や船首に旗を掲げ、港にいる家族や仲間たちに大漁であったことを知らせるためのものです。

大漁旗の由来は諸説あり、明確ではありませんが、11世紀頃、漁に出ている船がわかるように船印(屋号)を船に掲げたものを由来とする説があります。沖に出ているときに遠く離れた場所からでも見えるように大きな旗で存在を知らせたのです。当時の旗は今の大漁旗のようなデザインの派手さは無く、船印(屋号)を記しただけのシンプルなものだったとされています。

江戸時代後期になると、大漁を祝う晴れ着、万祝(まいわい)が漁師の間で広まりました。万祝とは、大漁の翌年の正月に神社参詣する際や、網元(船主)の家で大漁を祝う宴が開かれたときに着られていた着物のことです。お祝い事として仕立てられたカラフルな万祝のデザインが後に大漁旗のデザインとして継承されたのではないかとも言われています。

また、大漁旗の役割は伝達目的だけでなく、遠くの旗を見て豊漁を前提とした荷揚げや加工の準備が船の帰港までにすばやく行えるという実用的な作業効率のためでもあったようです。

現代では大漁という吉報を知らせるとき以外にも、正月の初出航や新しい船舶を初めて水に浮かべる進水式など縁起の良い日に大漁旗が漁船に取り付けられるようになりました。

大漁旗でよく使われている絵柄を解説

実際に大漁旗ではどのような絵柄が使われているのでしょうか。ここからは大漁旗で使われる絵柄のデザイン例をご紹介します。

定番!縁起のよい絵柄

大漁旗に使われるデザインは縁起が良いとされるものが多く、「波、鯛、鰹、太陽、宝船、鶴亀、富士山、七福神、龍」などが定番です。豪華な印象を与えるデザインで色使いもカラフルなので、遠くから見ても目立つものがほとんどです。
大漁旗には絵柄だけでなく、「祝大漁」や「祝進水」といった文字を入れることもあります。

大漁旗のユニークなデザイン

大漁旗は漁に関するものだけに使われていましたが、近年では漁以外のお祝い事にも大漁旗のデザインが流用されています。

子どもの誕生日のお祝いなどで子どもの顔写真や名前をプリントしたり、卒業や退職でお世話になった先生や退職者に名前を入れて贈ったりする「記念の品」として大漁旗をモチーフにしたデザインが使われているのです。

他にも、お気に入りの歌の歌詞を大漁旗に印刷してオリジナルのデザインにしているものもあります。

定番からユニークなシーンまで!大漁旗が使われやすい場面

大漁旗は定番の使われ方以外に、意外な場面でも使われることがあります。大漁旗が使われやすい場面にはどんなものがあるのかご紹介します。

大漁や進水式など海に関する場面

大漁旗の定番の使われ方である大漁の際や進水式など海に関する場面です。
進水式では新しい船を初めて水に浸ける際、これからの豊漁や漁の成功を願って贈られます。

大漁旗のデザインは、朝日や波を背景に鯛、鰹など魚をメインにしたものが多く、「〇〇丸」など船の名前を入れたものもあります。

旗に使う生地は、風になびかせることを目的とするならなめらかでシワになりにくい「ツイル」か「トロマット」がおすすめです。防水性や耐久性を重視し、なびかせずに幕のように設置することを目的とするなら重さのある「ターポリン」がよいでしょう。

海に関する場面で使用される大漁旗

結婚・出産や還暦などお祝い事の場面

結婚、出産や初節句、還暦など人生の節目となるお祝い事の場面でも大漁旗は使われます。
よく使われるデザインとしては、朝日などのめでたいものを背景に祝う相手の名前や日時などを印刷したデザインです。「祝結婚」「祝出産」「祝還暦」などの文字や年齢を入れることもあります。

結婚祝いで使用される大漁旗

お店の新規開店や何周年記念など節目のときに商売繁盛を願って大漁旗を作成することもあります。「祝開店」や「商売繁盛」などの文字を大きくプリントし、店名を添えたデザインも好まれます。

絵柄のデザインは商売に関する神様、恵比寿様や大黒様、宝船など縁起を担いだものが用いられることが多いです。

商売繁盛を願って使用される大漁旗

スポーツや応援に関する場面

大漁旗はデザインがカラフルで目立ちやすく、選手からも見やすいのでスポーツなどの応援旗としてもよく使われます。選手の名前やチーム名、チームのロゴなどを入れたデザインも多いです。

大漁旗の縁起が良いイメージから、選手たちを鼓舞したり、勝利を祈念したりする思いを込めて作成されることが多いです。

スポーツの応援で使用される大漁旗

まとめ

大漁旗は本来、豊漁を港で待つ家族や仲間たちに報告するためや、漁の成功を祈願するために作成されていました。大漁旗はその縁起の良いイメージから近年では漁の進水式などの海に関する用途だけでなく、結婚や出産、お店の開店など人生の節目のお祝い事やスポーツの応援などにも活用されるようになっています。

大漁旗は長い歴史の中で活用の幅を広げながら受け継がれてきました。絵柄や文字などのデザインに人々の想いや願いがこめられている、お祝いにおすすめな旗といえるでしょう。