のぼり旗は雨の日にも使える?雨天時のリスクや対策を紹介

のぼり旗は店舗の宣伝やイベントなど屋外でよく使用されるアイテムです。屋外用に作られているとはいえ、「雨の日でも使用できるのか」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
この記事では、雨天時にのぼり旗を使える理由とその場合のリスク、長持ちさせるためのコツなどを解説します。さらに、雨で汚れてしまった際のお手入れ方法や、雨の日だからこそできるのぼり旗の使い方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
のぼり旗は基本的に雨でも使用できる
のぼり旗は基本的に屋外での使用を想定されているため、雨の日でも設置が可能です。特に、のぼり旗の生地として一般的に広く使われている「テトロンポンジ」はポリエステル製で水に強く、濡れても乾きやすい特性があります。雨に濡れてもすぐに使えなくなることはなく、1~2日程度放置してもインクが滲む心配は少ないといえます。
ただし、のぼり旗は元々が消耗品であるため、雨風を避けていても長期間使用すると色褪せやほつれが発生します。そこに雨や風の影響も受け続けてしまうと、劣化も早まります。そのため、より長持ちさせたい場合は、屋根の下や屋内など雨の影響を受けにくい場所での設置が求められます。また、長雨が予想される際は一時的に片づけるなど、のぼり旗の耐久性を考慮した管理が大切です。
のぼり旗が雨に濡れることで発生するリスク

雨の影響によるのぼり旗の劣化には、具体的に以下のようなケースがあります。
1.生地の色あせが早まる
のぼり旗はポリエステル製で水に強いものの、長期間濡れた状態が続くと表面のインクが少しずつ流れ落ち、徐々に色あせが進みます。また、湿気を帯びたまま保管した場合、重なったところや近くの物に色移りが発生するかもしれません。
2.チチや生地の劣化が進む
雨水を含んだ生地は通常の2倍以上の重さになる場合もあり、ポールを通す「チチ」の部分に大きな負荷がかかります。この状態では、強風の影響を受けてチチがほつれたり生地が破れたりする原因になります。もともとチチやその付近の生地は風などにより劣化しやすい部分なので、雨がその影響を大きくしてしまう可能性があります。
3. シミや泥水による汚れが付着しやすい
雨水には車の排気ガスやホコリも含まれているため、のぼり旗が濡れると同時に汚れやシミができてしまうかもしれません。さらに、道路の泥水などがはねて汚れが付着したまま使用すると、店舗の印象を損ねる恐れもあります。
雨天時にできるのぼり旗の対策
のぼり旗の劣化を防ぐためには、雨天時に的確な対応が求められます。また、雨天時だからこそできるのぼり旗の使い方もあります。それぞれ具体的に解説します。
雨天時は片づけたり屋根の下や屋内にのぼり旗を設置する
基本的に、雨の日はのぼり旗を片づけるのが効果的な対策です。のぼり旗は設置や片付けが簡単なので、雨の日はそもそもの使用を控えたり、少なくとも出しっぱなしにしないように営業終了後にしまうようにすれば、耐久性を維持しやすくなります。
また、設置する位置を見直すことも大切です。のぼり旗はその高さやサイズから屋内で設置しにくいケースもありますが、店舗の入口に屋根がある場合はその下に移動させたり、ガラス越しに屋内が見える建物であれば屋内からのぼり旗を掲示したりなど、雨に濡れない設置方法も検討してみましょう。
より耐久性のある生地(テトロンツイル)を使う
一般的なのぼり旗にはテトロンポンジ生地が使用されますが、耐久性を重視する場合は、より丈夫なテトロンツイル生地が推奨されます。
テトロンツイルはテトロンポンジの約2倍の太さの糸を使用しており、インクがしっかりと浸透しきれいに染色されるのが特徴です。発色がよく色落ちしにくいといったメリットがあります。テトロンポンジよりも厚みがあり耐久性に優れているため、雨天時や強風の環境でも長期間使用するのに適しています。
当店では「長持ちのぼり」として、テトロンツイル生地を使用したのぼり旗を取り扱っております。一般的なサイズであるレギュラーサイズから、さらに縦横の幅が大きいものや小さいものなど7サイズをご用意しており、設置場所にあわせてお選びいただけます。

雨天時でも目立つのぼり旗を使う
雨の日の対策も重要ですが、雨だからこそのぼり旗を活用して効果的に訴求する方法もあります。
まず、雨の日にのぼり旗を使う場合、明るい色をベースにしたデザインを選びましょう。雨天時は薄暗く、歩行者は傘やレインコートで視界が狭まり、周囲の状況に気づきにくくなります。そこで、のぼり旗には鮮やかな色を使用し、目を引くデザインにすることが重要です。加えて、文字は大きくし、縁取りを施すことで視認性を向上させましょう。シンプルで読みやすいフォントを選ぶことで、雨天時でも遠くから内容を素早く伝えられます。
さらに、雨天に特化したキャンペーンをのぼり旗でアピールするのも効果的です。たとえば、「雨の日限定セール」や「雨の日ポイント5倍」などのメッセージを掲示すれば、来店のきっかけを作れます。



※のぼり旗のデザインはイメージです。当店ではオリジナル印刷のみに対応しており、デザインが完成した既製のぼり旗の取り扱いはございませんので予めご了承ください。
のぼり旗が汚れたときのお手入れ方法
雨に濡れたのぼり旗は、適切なお手入れが大切です。
まず、強く擦らないようにバスタオルなどで軽く水分を拭き取りましょう。のぼり旗の生地は擦れに弱く、強くこするとインクが落ちる原因になります。また、洗濯機やドライクリーニングの使用も避けてください。洗濯用洗剤を使用せず、水洗いでやさしく汚れを落とすのがポイントです。乾燥の際には直射日光を避けて干すことで色褪せを防げます。
のぼり旗の一部だけが濡れてしまった場合、そのまま乾かすとシミのような跡が残る場合があります。これは、生地に染まりきっていないインクが一部分に出てきてしまうためです。シミを防ぐためには、のぼり旗全体を濡らしてから乾かす方法が効果的です。
▼一部だけシミになってしまった状態

適切なお手入れは、のぼり旗の見た目の良さを長期間維持し、引いては集客効果の維持にも影響する可能性があるので、雨の日の対策に加えてお手入れ方法も覚えておきましょう。
なお、のぼり旗の収納やお手入れ方法についてはこちらのコラムで詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
まとめ
のぼり旗を長持ちさせるためには、雨天時の対策とその後のお手入れが大切です。また、雨の日は視界が悪くなるため、設置場所を工夫したり、明るい色やシンプルなメッセージを使ったりすることで集客につなげられます。
今回ご紹介したポイントを参考に、のぼり旗の状態を適切に維持し、天候に左右されることなく広告・宣伝効果を発揮できるようにしてみてください。
